インパクトエコー法とは、弾性波法に分類されるものであり、入力した弾性波をコニカル型広帯域変位振動子により受信し、受信波の周波数解析結果からコンクリート内部の欠陥評価等を行う非破壊による検査技術です。

コンクリート表面に打撃などにより弾性波が入力された場合、弾性波の縦波成分は、コンクリート内部の欠陥あるいは異なる材料の境界面において反射を起こし、コンクリート表面と欠陥あるいは異なる材料の境界面との間に往復する定常な波が生じる(縦波共振現象)。 インパクトエコー法はこの現象を利用して入力点付近で計測された波形の周波数スペクトルのピーク位置からコンクリートの内部状況を推定する方法です。

測定状況

このコンクリート内部の欠陥評価を行う手法について、Impact-Echo Method という名称で、米国ではASTMで既に規格化されています。 インパクトエコー法で用いる測定機器が小型で、また、測定結果をリアルタイムで表示できるなど、作業性、利便性に優れており、当社では、主にPCグラウト充填調査などに用いております。