X線透過法とは、電磁波法に分類され、X線を対象物の断面方向に透過させ、撮影された透過画像から内部の様子を確認する非破壊検査技術です。 当社では、年間1000枚ほどのX線による撮影を実施しており、主に橋梁の補強工事における基礎データの取得を目的としてご活用頂いております。

X線は、物質を透過する性質及びX線がフィルムなどの感光材料に当たった時に、感光させる性質を持っており、感光材料に到達する放射線の強さは透過する試験体の厚さ、材質に大きく影響され、鉄鋼材料は放射線を透過しにくく、空洞等の気体は放射線を透過しやすい。したがって、コンクリート内の鋼材(鉄筋やPC鋼材等)は周囲に比べて白く写り、空隙は黒く写る。この性質を利用し、撮影された画像のコンストラストの違いによって、内部状況を確認する方法です。

X線発生装置/撮影結果例

X線透過法要領図

当社では、コンクリート内の鉄筋や配管等の埋設物および空洞やひび割れ等の変状調査、グラウト充てん度調査に用いております。