〜(社)土木学会第73回年次学術講演会,pp.1227-1228,2018.08〜
西日本高速道路(株)中国支社山下 恭敬
西日本高速道路(株)中国支社本荘 C司
(株)ピーエス三菱田中 寛規
(株)国際建設技術研究所藤原 規雄
要旨:
中国地方の高速道路では,冬期に散布する凍結防止剤(NaCl)の影響による鋼橋 RC 床版の塩害劣化が顕著になっており、高速道路リニューアルプロジェクトの一環として、プレキャスト PC 床版に取替える大規模更新工事を進めている.これまでの床版取替えでは、非合成鈑桁橋を主な対象としてきたが、今後は鋼箱桁橋や鋼トラス橋においても床版取替えを進める予定である.なお、箱桁橋の上フランジやトラス橋の上弦材については、RC 床版からの漏水の影響により腐食が生じている可能性があるが、構造的に両部材の上面を目視することはできないため、その状況を把握することは容易でない. ここでは、床版取替え対象である鋼箱桁橋において実施した上フランジの詳細調査の概要について報告した.