〜コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集，第13巻，pp547-552，2013.11〜
電気化学工業(株)松久保 博敬
電気化学工業(株)宮口 克一
(株)国際建設技術研究所小椋 紀彦
東京地下鉄(株)山本 努
東京工業大学大学院大即 信明
要旨:
河川下の地下鉄トンネルの一部では，塩化物イオンを含む漏水によって塩害劣化が顕在化している．躯体背面からの漏水は施工制約を受ける条件下では完全な止水処理が困難なため，断面修復による補修だけでは再び塩化物イオンを含む漏水によって再劣化が懸念される．そこでマクロセル腐食や漏水による防食対策として有効な犠牲陽極材について，将来の消粍による犠牲陽極材の性能低下を考慮して取替え可能な設置方法を検討した．その結果取替え容易な躯体表面や外付けの配置でも十分な腐食抑制効果を発揮することを確認した．