〜コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集,第10巻,pp.51-56,2010年10月〜
(社)日本材料学会
西日本高速道路(株)中国支社本荘 C司
西日本高速道路(株)中国支社中野 将宏
(株)国際建設技術研究所藤原 規雄
(株)国際建設技術研究所葛目 和宏
西日本高速道路エンジニアリング中国(株)牧 博則
要旨:
これまでの点検結果等から,中国地方の鋼橋RC床版の劣化は凍結防止剤による塩害が主であり,劣化は上面側から進行すると推測された.これを検証するために,RC床版の打替えや取替えが実施された橋梁において詳細な調査を行い,RC床版の劣化メカニズムや影響因子についての基礎資料を収集した.これにより,舗装の打継ぎなどが床版上面の劣化を促進させる原因になりうることや,乾燥収縮などで生じた床版の貫通ひび割れが水みちになりうること,適切に施工できなかった上面補修が既設床版の劣化を促進させる可能性があることなどが確認された.